桂 枝雀 落語大全 第二集
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これは、私が最初に師匠に接した記念碑です。 |
「鷺とり」「くしゃみ講釈」は、いずれも現実性のない過剰な話で、それこそが枝雀師匠の本領に当たるのかもしれません。
私の個人的な記憶では「鷺とり」が枝雀師匠に接した最初の話で、これは、昭和56年頃のフジテレビ系の「花王名人会」でのテープで残ってます。
時間の関係で途中で切り取られて降りますが、なんとはちゃめちゃな演出家と思ったものです。
林家三平さんの登場を思わせる勢いでした。
ただ、その花王名人劇場でも師匠は、この時点で、すでに「こういう演出はいつまでもやっていられない」という趣旨の発言があったという記憶があります。
師匠は「こんな顔になってしまったんで」とおっしゃっていましたが、本当は、師匠の米朝さんのような方向性もお考えだったのではないかと思うのです。
「動く漫画」を求めた私たちが師匠の円熟した芸を奪ったのかもしれません。上記の番組で、枝雀師匠は「究極は、古今亭志ん生師匠のように、高座に出てきて、ニッコリ笑って15分なり20分なりして三味線がなって引っ込む・・・・それで皆さんが満足してくれる」と話していましたが、その機会を見ることだ出来なかったのは残念ですね。
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笑い泣き、または泣き笑い |
小学生のときから大好きだった枝雀。カセットやラジオに耳をつけるようにして聞いていた当時、初めてTVで見た演目が「鷺とり」だった。予想はしていたが、激しい動きにやはりびっくりした。空を飛ぶシーンなど、本当にこちらも一緒に飛んでいるような気分にさせてくれた。
雀が酒かすに酔っ払い「ちゅちゅんちゅんちゅん」と鳴いていたのが「ぢゅぢゅんぢゅんぢゅん」になり、最後に落花生を撒くと、それを枕にグー・・・とやるときの畳み掛けるようなリズム、「さーぎーィ」と偽遠近音法(?)を使う時の声色と顔つきと間、この演目を本当に十八番にしていたんだな、と見る人みなが納得できると思う。涙が出るほど可笑しかった。
DVDで再び私達の前に鮮明に蘇る枝雀師匠。もう永久に変わら!ないその演技に、今は笑いと一緒にどうしても泣きそうになってしまう。

